Vtuberに必要なPCスペックは結構高い。
PS4・PS5・Switchなどの家庭用ゲーム機ではなく、PCゲームをプレイしながら配信活動をしたい。そんなVtuberに必要なPCスペックはどれくらいなのでしょうか?BTO-PCを選ぶときの目安を見ていきましょう。
BTOとは「Build To Order」の頭文字をとった略称。受注生産のこと。
注文を受けてから製品を生産するため、PCのパーツであるCPUやメモリ、ストレージなどを自分でカスタマイズすることができます。また、延長保証などのサービス自分で選ぶことができるため、自分にピッタリPCを注文することができます。
普通のゲーム実況とVtuberの配信って何が違うんだ?
実はちょっとだけVtuberの方が大変かも!
BTO PCのメリット・デメリット
BTOは自作パソコンや家電量販店と比べてどのようなメリットとデメリットがあるでしょうか。
メリット
自分にあった1台
重いゲームをプレイするために1段上のグラフィックを選択する。たくさん動画を撮り溜めたいから大容量のHDDを1つ多く追加する。
自分の用途に合わせて自由にカスタマイズすることが可能です。
コスパが良い
BTOショップは家電量販店に比べてコスパが良いです。また、電気屋PCにありがちな謎のソフトもインストールされていません。
自作PCとほぼコスパは変わらないと言っても良いでしょう。パーツをセール品などでそろえれば自作の方が安いです。
保証とサポート
自作PCでも、パーツごとに1年間の保証などがつきますがBTOならパソコンがまるごと保証の対象に。
万が一のとき・困った時にもサポートが助けてくれるというのは初心者にとって大きなメリットとなります。
デメリット
実店舗が少ない
近くの家電量販店で購入した場合、万が一故障した場合持ち込むことができます。
BTOショップは実店舗が少ないため郵送して修理してもらうことになります。少し面倒くさいのがデメリット。
買ってすぐは使えない
購入後すぐに使いたい人や対面で購入したい人には向きません。
ネット注文後、早いところで翌日~5営業日くらいで発送されます。
最強の一台は作れない
ケースのメーカーから、ケーブルのメーカー・ファンのメーカーまで全てをこだわり抜きたい人は自作でPCを組むしかありません。
そこまでこだわりたい方は自作を極めましょう!
サポートが悪いという話を聞きませんか?
「〇〇のサポートは最悪だ。」「〇〇のPCだけはやめとけ。」「〇〇のPCは故障しやすい。」
確かに昔はひどかった。
〇〇だけはやめとけ
昔はパーツも粗悪なものが多く、自作だろうとBTOだろうと故障率が高かったので、その頃の評判や印象を今も持っている方々がやめとけおじさんになっている可能性が高いです。
満足した人は書き込まない。
お、ステマか?
ネットにわざわざ「この商品良かったです。」と書き込む人は少ないですよね。ステマだなんだと言われるのも面倒ですし。
PC故障の半分は、運。
故障したんだが!!
10年前と比べて故障率は圧倒的に下がっています。とはいえ、やはり壊れるときは壊れます。
相性問題もありますが、残念ながら半分は運です。
POINT 昔と比べると圧倒的に故障率は下がっているけれど、壊れるときは壊れる。サポートの人も一定の割合でハズレがいることもしかたがない。残念ながらこういうのは、PCショップに限った話ではない。
昔はガチのPCオタクみたいな店員が「こんなのもわからねぇの?」みたいな対応してきてたなぁ…。
今はPC初心者にもわかるように、ていねいに対応してくれるところが多いよね。ありがたいね。
BTOでカスタマイズ可能なパーツ例
BTOショップでカスタマイズ可能なPCパーツとその役割についてかんたんに解説します。
CPU
CPUは頭脳・司令塔。
コア数、スレッド数が多く動作クロックの高いCPUを選ぶことで、マルチタスクにも対応できるように。
グラボ
グラボはグラフィック担当。
ゲームや動画編集・画像編集などで力を発揮します。また、配信アプリでも重要になるパーツ。
メモリ
メモリは作業台。
CPUとストレージ間の情報を一時的に記憶します。同時に色々な作業する場合は余裕を持って積もう。
ストレージ
ストレージは貯蔵庫。
OSやゲーム・アプリなどをしまう場所。素早くアクセスしたい場合はSSD。大量に残したい場合はHDDがおすすめ。
電源
電源は動力源・エンジン。
全てのパーツを合わせた消費電力の2倍程度の容量が電気変換効率が良いとされる。GOLDランクなどのランクもある。
マザーボード
マザーボードは土台。
この上にCPUやGPUなど全てのパーツが乗る。WIFI・Bluetoothに対応しているかどうかなどは必要なら見ておく。
結局どのPCパーツが重要なの?有名なコピペ
BTO-PCや自作PCで重要なパーツはどれ?というごく普通の疑問ですが、これに関しては面白いコピペがありますのでご紹介。元々は「どれも重要」というコピペだったのですが、改変されて様々なバージョンがあるようです。
CPU:パソコンの頭脳に当たる部分、ここは重要
メモリ:当たり外れの大きな部分、ここは値段で妥協するな
マザボ:PCの基礎となる部分、ここは質にもこだわるべき
HDD:何より大事なデータが保存される部分、ここは重要
グラボ:ゲームや動画再生能力はここで決まる、ここは大事
電源:ここがダメになると他のパーツもダメになる、ここは妥協出来ない
ケース:一番長く使う。ここから決めるぐらいの大事なパーツ
キーボード、マウス:直接触れる部分、ここに金をかけると幸せになれる
モニタ:これがダメだとどんなPC組んでもダメ。いいものを買え
CPU:ここだけ高性能でも無意味。ミドルクラスを攻めよう
メモリ:ある程度信頼できればよい。平均的なものを用意
マザボ:将来的な拡張なども視野に。最も売れているやつがいい
HDD:容量と信頼性に関係は薄い。ボリュームゾーンの製品で
グラボ:あると画像処理に余裕が持てる。性能と価格のバランスを
電源:必要な容量を満たしているかが大切。常識的な値段で用意しよう
ケース:大きすぎても小さすぎても問題あり。一般的な値段、大きさのものを
キーボード、マウス:直接使うが消耗もする。高すぎず安すぎずなものを
モニタ:発色など評判の悪いものもある。評判のよい売れているものを
CPU:最近のCPUは低価格帯でも十分に高性能、安いものでよい
メモリ:近年の急速な値崩れでかなり安く手に入る、あまり予算を割く必要はない
マザボ:何に乗せるかより、何を乗せるかの方が大事。板は適当でOK
HDD:必要に応じて後から買い足すのが常道、最初は最低限で安く済ませる
グラボ:必要ない人にとってはもっとも必要ない部分。なくてもいい
電源:別に電源が電気を発電するわけではない。適当でよい
ケース:つまるところただの箱。見た目にこだわらないのであれば一番安物でも大丈夫
キーボード、マウス:完全に消耗品と考え、最安値のものを使い捨てにしよう
モニタ:CUIでPCを使うならモニタに拘る必要は薄い。安いもので済まそう
BTO-PC | カスタマイズ方法
BTO-PCはどのようにしてカスタマイズするのでしょう?基本的なカスタマイズ方法と、おすすめのカスタマイズをお教えいたします。ドスパラさんのゲーミングPC「GALLERIA」を例として使用します。
STEP.1 基本構成を選ぶ
予算と相談し、CPU・グラボ・メモリなどから基本構成を決めます。
STEP.2 追加・変更
必要なカスタマイズパーツ・サービスを選んでチェックします。
STEP.3 確認してカートへ
自分の選んだカスタマイズを確認・カートへ入れて決済しましょう。
おすすめカスタマイズ
No.1:ストレージ増設
なんと言っても第1位はストレージ。動画・サムネイル画像・素材・BGMなど様々なファイルを置いておくためには、大容量のストレージをプラスすべき。
おすすめは4TB以上のハードディスク。
No.2:メモリ
メモリは基本的には16GBあれば十分です。動画編集などを頑張りたいと考えているのであれば、32GBあると良いかも。
おすすめは32GBのメモリ。
No.3:電源
後々ストレージを増設したり、USBなどで色々な機器をつないで使う予定であれば、少し余裕を持って大きめの電源を選んでも良いかも。
おすすめは700W~の電源。
Vtuber-PC | 価格の目安
最低15万以上で考えよう。【自作10万円PCから考える】
APEX LEGENDSなどの比較的軽いゲームをプレイするだけであれば10万くらいのPCを購入すれば特に問題なく144fpsを出すことができます。
しかしこれはあくまでも、「ゲームのみをする場合」の話。配信や動画投稿を考えるともう少し上が必要になります。
例えばこちらの動画の構成はゲームをするだけであれば全く問題なくプレイできますし、個人的にもコスパがよくおすすめの構成です。
パーツ | 名前 | 価格 |
CPU | Core i5 10400F | \16,000- |
グラボ | RTX 3060 | \58,000- |
マザボ | ASUS PRIME H510M-A | \9,000- |
メモリ | 16GB(8GB x2) | \7,000- |
ストレージ | SSD 480GB | \7,000- |
電源 | THERMALTAKE 500W | \4,500- |
PCケース | VERSA H26 | \4,500- |
合計 | 10万円PC内訳 | \10,6000 |
しかし、ストレージの容量が足りなかったりOSの価格を加えずに10万以内に収めていますので、カスタマイズすると13万円程度になるのではないでしょうか。
カスタマイズ例
1. OSの追加
OSを入れずに〇〇万円!と出すのは良くある価格を安く見せる方法。普通の人はLinuxなどではなく、WindowsOSを入れるでしょう。
追加 \15,000-
2. ストレージ変更
SSD 480GBは正直少ないです。どうしても10万円に抑えるために仕方がない部分ですが、後々困ることになるかもしれません。
OSやゲーム・アプリなどを入れていくと500GBにはあっという間に到達してしまいます。また、動画などを撮るためにHDD4TBを保存用に追加します。
変更 SSD 480GB \7,000 → 1TB \10,000
追加 HDD 4TB \8,000
3. 電源変更
ストレージを追加したので、電源の容量をもう少し上げることにします。
変更 電源 \4,500 → 650W \6,000
変更+追加後
10万円PC+カスタマイズ = \13,3500-
もちろんメーカーも安いものを使用しているのでこの価格に収まりましたが、パーツのグレードを少し上げると15万円程度になるでしょう。
もちろんPC本体の保証はありませんので、相性問題等で動かなかった場合は自分で原因を特定し、変更する必要があります。
VtuberPCは頑張って少しスペック高めを購入すべき理由
ゲーム実況者やVtuberたちが配信で使っているアプリを見てみましょう。単にゲームだけする場合と比較すると、PCに掛かる負荷がまるで違うことが一目瞭然になります。
実況者・Vtuberが配信で起動するアプリ一覧
アプリ等 | ゲーム実況者 | Vtuber |
配信するゲーム | ○ | ○ |
配信ソフト | ○ | ○ |
録画 | △ | △ |
WEBカメラ | △ | ○ |
通話アプリ | △ | △ |
ブラウザ | △ | △ |
コメントビューアー | △ | △ |
ボイス系アプリ | △ | △ |
BGM再生アプリ | △ | △ |
Vtuberアプリ | ✕ | ○ |
後悔しないように。
ゲームと同時にVtuber用のアプリケーションや、配信アプリ、会話アプリ、必要な人はボイス系アプリなど様々なアプリケーションを同時に使用するVtuber。
単純にPCゲームをやりたい!という人よりもスペックを必要とするのは当然の話。さらに後々動画編集をするために、配信+録画もするならもっと重くなります。
PCゲームをしつつVtuberのアプリを動かしながら配信+録画をするとなると、やはりそれなりのスペックが必要になります。
POINT!!
ゲームと配信を分ける2PC体制が最強だが、一般的ではない。
15万~のPCならほぼ大丈夫。できれば20万以上を視野にいれるべし。(グラボ価格の高騰も相まって全体的にPCが高い…。)
ゲームをCS機のみで行う場合10万円PCでも十分。(ゲームの処理をCS機で行うため実質2PCのようなもの)
ゲームがカクカクして、立ち絵とかになっちゃう人も結構いるな。画質が犠牲になったりとか。
1ランク上のPCを買っておけば良かった…ってならないようにしたいね。
おすすめ:最初はBTO → 追加・変更 → 自作
初心者の方はBTO-PCを買って、HDDなどを追加していきながら少しずつパーツを変更していくと自作PCにつながるのではないでしょうか?
1. 保証付きのBTOを買う
まずはBTO-PCを購入。保証やサポートがあるので安心です。基本的には1年保証。オプションで3年や5年と増やせるBTOショップもあります。
2. HDD追加やパーツ変更する
保証が切れたらHDD追加やメモリの追加・グラボ変更にチャレンジ。一部を変えてみることで、PCパーツへの理解が進みます。
3. 自作の沼へ
「あれ、意外と簡単だな?」と思ったら、自作沼へようこそ。メモリのメーカーやファンのメーカーまで調べ出します(笑)
【結論】Vtuber-PCおすすめCPU・GPU組み合わせ【2021年12月更新】
現在のおすすめのCPUやGPUは何?という方のために、個人的なおすすめCPUとGPUの組み合わせを予算別にご紹介します。
MIDDLE:15万~
CPU
Core i5 11400F
Core i7 10700F
Core i5 10400F
Ryzen 5 5600X
GPU
RTX 3060Ti
RTX 3060
RADEON RX6600
HIGH:20万円~
CPU
Core i5 12600K
Core i7 11700K
Core i9 10900K
Core i5 10700K
Ryzen 5 5600X
GPU
RTX 3070Ti
RTX 3070
GTX 3060Ti
RADEON RX6700XT
RADEON RX6600XT
ULTRA HIGH:30万~
CPU
Core i9 12900K
Core i7 12700K
Core i9 11900K
Core i7 11700K
Ryzen 9 5950X
Ryzen 9 5800X
GPU
RTX 3090
RTX 3080Ti
RTX 3080
RTX 3070Ti
RADEON RX6900XT
RADEON RX6800XT
賢いBTO-PCの買い方
セールを狙う
BTOショップは他のお店と同じように様々なセールを行います。毎月何らかのセールをやっているようなものなので、買いたいときが買い時です。強いて言えば初売りセールが最もお得になる印象です。
セール品は大量に仕入れたパーツを組み合わせて作られたりするので、通常よりも1万円~大きい場合は3万円以上お得になることがあります。まずはセール品に自分の求めるスペックのものが無いかチェックしましょう。
PCって、半年に1回くらいの周期でCPUかGPUの次の型とか出るから、買い時がわからん。
いわゆる「時期が悪いおじさん」だねwPCに関しては、買いたいときが買い時で間違いないよ。
BTOショップセール一覧
現在BTOショップでは以下のようなキャンペーンを実施中!掘り出し物があるかも!
同じようなスペックで比較
複数のBTOサイトで、ほぼ同じスペックのPC・カスタマイズをしてカートまで入れて、最終的な値段を見てみましょう。
送料や延長保証などのオプションを付けた最終価格がどうなるか、「相見積もり」を取って比較してみましょう。
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